病気や葬儀を日常の話題にしていた
遺族アンケート
88歳夫/看取った人・妻/東京都/2024年回答
前夜まで晩酌して、機嫌良く寝ました。翌朝起きる時にふらつき、もう少し寝るからと言い、30分ほどして見に行った時呼吸が変で、救急車の中でも意識がない状態でした。病院のERに入ってからもそのままで、医師から意識は戻らないと言われました。
頭の中が真っ白で、何も考えられないのに、「リビング・ウイルに入っている」と、ふっと口に出していました。
今になって思うのは、主人は常々入院したり、手術したりは嫌だと言っていましたので、本人の望むような亡くなり方をしたのだと思うことにしています。
10年くらい前に、兄からリビング・ウイルのことを聞いて電話番号をメモしていました。その時一緒に話を聞いていた姉が、プリオン病という難病にかかり何度か見舞いに行ってもだんだん病状が進み、植物状態となりました。姉の見舞いから帰って、リビング・ウイルに入会したいと言うと、主人も入りたいと言うので二人で入会したのです。
入会してからは、二人で病気になったらとか、葬儀のこととか、タブーではなく、日常的にいろいろと話していたので良かったと思っています。ありがとうございました。
協会からのコメント
高齢者の死は、まさに、いつ起こるかわからないということがよくわかる「看取りのエピソード」です。
急なことで「頭が真っ白に」になりつつも、いつもの、ご夫婦の会話を思い出し、ご本人の意思(リビング・ウイル)をお伝えになれたのは立派でした。
常日頃からの会話で、気持ちを通い合わせることの大切さを教えていただきました。心よりご冥福をお祈りいたします。

