危険な状態との説明に尊厳死が思い浮かばなかった

遺族アンケート

94歳夫/看取った人・妻/埼玉県/2024年回答

本人は意識では理解していたのですが、水も食事ものどを通らなくなった時、医師からの「点滴をする」との話をすんなりと受け入れたのです。

体重が40kgくらいまでになり、危険な状態になるのでとの説明を受けた時、自分の意識に尊厳死のことがなかったことに少し寂しさを感じました。

亡くなった直後には救急車を呼ぶことはしませんでした。安らかな笑顔でした。

協会からのコメント

この投稿だけでは事情がよくつかめないのですが、「水も食事ものどを通らなくなった時、点滴を受け入れた」という文章に着目してみました。もしかしたら、94歳というご高齢で、リビング・ウイルの意思表示をしていることを知りつつも、点滴をすることを受け入れたご自分を責めておられますか? 

イザとなった時に、できることは全てしてほしいという気持ちに本人がなったなら、リビング・ウイルを撤回しても良いのです。もし、本人の意思は変わらない、または意思表明できない、でも寄り添う家族があらゆる手を尽くしたいという気持ちになられたのなら、それも医師に伝えましょう。医師は本人のリビング・ウイルの内容と、寄り添うご家族の心情も合わせて、対処法を検討してくれるはずです。

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)は、ご本人の意思を尊重すると同時に、寄り添うご家族の意思も尊重されることに意味がありますから。

「救急車を呼ぶことはしなかった」という文面から、その時のつらかったお気持ちがより伝わってきます。それでも“安らかな笑顔”はご遺族への何よりのギフトですね。それで良かったのです。安らかな最期を迎えられたことに安堵しました。ご冥福を共にお祈りしております。