意思を伝え続けた父の生き方

遺族アンケート

92歳父/看取った人・子ども/東京都/2024年回答

かねてより、父の献体の意思を家族・親戚中で共有できており、その過程で父は尊厳死協会に登録していること知っておりました。

初めてリビング・ウイルカードを医療関係者に見せて説明したのは、父(83歳)が肺炎をこじらせて救急入院した時(大阪の公立病院)でした。担当医師は少し驚かれた様子でしたが、リビング・ウイルのことをご存知のようで、意思疎通がスムーズでした。看護師によっては、リビング・ウイルって何? 献体って何? という方もいらっしゃいました。それでも医療の現場では、このような考え方はかなり浸透しているように見受けられました。

その後入居した東京の高齢者施設や、最後にお世話になった東京の公立病院でも、リビング・ウイルがあることで、スムーズに最期の医療を受けることができました。

父がこのような考え方を若い頃から家族や自身の兄弟姉妹にも意思表示していたので、「父の意思なのだから」と、納得して進めることができました。長い間、支えてくださって、ありがとうございました。

協会からのコメント

お父様の医療に関わられた病院や施設の医療介護従事者が尊厳死協会のリビング・ウイルによって、お父様の意思を尊重されたことは何より喜ばしいことです。

終末期医療の選択は、リビング・ウイルという本人の意思表示があると、ご家族が「本人の意思なのだから」と納得して進めることができます。また、それぞれの医療施設で過剰な医療行為が避けられるというメリットがあることを知っていただける「看取りのエピソード」です。

ご自分の意思を、ご家族だけでなく親戚中で共有しておられたというお父様の生き方や姿勢に心から敬意を表し、ご冥福をお祈りいたします。