「安心して死ねる」と言った母

遺族アンケート

95歳母/看取った人・娘/北海道/2024年回答

看取りもしていただける施設を探して入居しました。本人も家族も延命措置を望まない旨を入居時に伝え医師、施設の看護師、職員すべてに納得していただきました。

尊厳死協会に入会して一番良かったことは、母が「これで安心して死ねる!」と言ったことです。特にカードの提示を求められることもなく、施設ではリビング・ウイルは自然に受け入れられていると思いました。

協会からのコメント

「これで安心して死ねる!」、なんと素晴らしい言葉でしょう。

ご家族は病院に入院していれば安心と思ってしまう。その病院に入院し続けるために、もしも点滴や中心静脈栄養や胃ろうは? 人工呼吸器装着は? と延命のための処置の選択・判断を迫られるのだとしたら……。

90歳を過ぎて、自分の最期を医療機器に囲まれて過ごしたいのか? それとも日々の生活の延長で馴染の人々と共に、自然な最期を望むのか? そこが明確であれば、今は「看取りもしていただける施設」を探すことも、地域包括ケアサービスを駆使して在宅で最期まで過ごすことも可能になりました。

何を重視して選択するかはとても大切なことだと思います。若い世代が自分たちの安心感のためだけに病院を選択していないか? 高齢者自身も「老いては子に従えというから」と自分の気持ちを表現することを止めてしまっていないか? と今一度、素直に、それぞれが自分自身の気持ちを問いかけてほしいものです。

ご冥福をお祈りいたします。