本人が最も望まない形での生存は疑問の残るものでした
遺族アンケート
94歳母/看取った人・息子/東京都
脳梗塞で倒れて入院し、1か月後リハビリ病院へ。リハビリの努力も実らず、3か月後に療養型病院へ。この頃から、本人との意思疎通は難しくなった。
胃ろうはことわったが、結局、経管栄養にて約2年強、本人が最も望まない形での生存であった。寿命が尽きるのを待つ状態での期間は、本人も家族も疑問の残る期間であった。
病院の対応は全く非難されるものでなく、感謝している。
協会からのコメント
尊厳死協会に入会されていた94歳のお母さまの「意思表明」はどのように生かされたのでしょうか? ご家族の「意思確認」、ご家族の医師や医療機関の選択に疑問が残る「看取りのエピソード」です。これがリビング・ウイル受容協力医師のもとであったなら、また、病院ではなく
在宅医療という選択であったならどうだったのか? リビング・ウイルカードを持ちながらの医療の選択の仕方、リビング・ウイルに理解のない医師や医療機関を受診してしまった時の対処の仕方について深く考えさせられます。この課題に「小さな灯台」として情報整理に取り組んでみたいと思います。後日「小さな灯台」内の【情報BOX】でご紹介させていただきます。掲載した時点でウエブサイトにてお知らせ致します。
とても大事で切実な課題の提供をしていただき、ありがとうございました。