母は胃ろうの意味合いを理解していたのだろうか?

遺族アンケート

85歳母/看取った人・娘

母が望んでいた尊厳死と、病院で医師たちが考える延命措置をしない……が一致しているのか? ……よく分からない。母は植物状態になることなく亡くなったが……尊厳死協会からもらったカードに胃ろうを望むと丸をつけており、母自身が胃ろうの意味合いを理解していなかったのではないか? ……と思う。尊厳死協会でそういう言葉の説明をしてほしかった。する方が良いと思う。

協会からのコメント

「胃ろう」の意味合いと言葉の理解への疑問ですね。大切なご指摘です。「胃ろう」が延命治療になるのかどうかは、その時の患者さんの年齢、病態、回復への期待、家族の希望と環境などさまざまな条件によると考えます。食べること以外は自立して自分の考えを伝え、好きな所に行けるようなら「胃ろう」で生活することは良いことでしょう。お母様が「胃ろう」に丸をした気持ち、その時の考え、自身の最期に向けた希望などがもっと話し合えていたら、娘さんの疑問も解けていたかもしれません。
私たちが単純に言葉の解説だけでなく、たくさんの「看取りのエピソード」という「物語」を伝えることに努力しているのは、そのような個人差を尊重したいからです。

まずは、「胃ろう」の言葉については、下記サイトが参考になるかと思います。
●公益財団法人長寿科学振興財団,健康長寿ネット 

https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/shumatsuiryou/irou.html

その上で、お母様の状況とお気持ちを、納得のいくまで思いめぐらせみていただければと思います。お母様のご冥福をご一緒にお祈りしております。

※会員の皆様へ★尊厳死を希望する親の代託者として「胃ろう」の是非を判断された体験談をいつでもお寄せください。
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