思いを同じくする医師を探して良かった
遺族アンケート
91歳母/看取った人・子ども/千葉県/2021年回答
近隣には思いを同じくする医師がおらず、少し遠方の開業医(漢方中心)にかかっていました。往診なさる先生ではないのですが、最後は3回ほど往診してくださり、本人の希望を100%聞き入れて、点滴等もせず、見守ってくださいました。リビング・ウイルは母の意志を確認するのに役立ったと思います。若いけれどすばらしい先生と出会うことができました。
協会からのコメント
終末期の医療の選択は家族に委ねられる“新しい医療の時代”を迎えている今、本人の意思を理解し実践してくれる医師は、このエピソードのように、目的をもって探さないと会えないのです。まずは、自分がどういう最期の医療を受けたいかを決めることが優先課題である理由はここにあります。常日頃から、情報収集のアンテナを張り、安心納得のできる医師を知っておくことが重要です。医師は、それぞれ専門分野があり、看取りが上手にできる方、繊細な手術をする方、長期的に腰を据えて患者の全身状態を整える方等々、それぞれに個性と資質の違いがあります。それを知り、それぞれを尊重しながら患者家族が取捨選択していく時代に、私たちは今生きていることを自覚していきましょう。