「延命お願いします」と叫んでいた自分に驚きました
admin_en遺族アンケート
90歳夫／看取った人・妻／石川県／2021年回答
自宅のトイレで倒れていた時、すでに冷たかったのに死亡しているとは思わず、救急車を呼びました。病院に到着するまで心臓マッサージを続けていただきましたが、待っていた医師に「延命しますか？」と言われた時、私が夫にも尊厳死協会の加入をすすめていたのに「延命お願いします」と叫んでいて、そのことが驚きでした。医学の知識のなさを改めて自覚しました。
協会からのコメント
緊急事態に直面した時の家族の行動として当たり前で自然なことです。医学の知識のなさなどとご自分を責めないでください。夫に大変なことが起きてしまった、大変だ！ という感情が優先する方が当然で、むしろ大切なことです。尊厳死を希望する決心と入会の手続きをした方でも、とっさの時「延命お願いします」と叫んでいた自分に驚いたと素直な気持ちを投稿してくださって、本当にありがとうございます。
それで良いのです。それで良かったのです。その時の不安と怖さはいかばかりだったことかと、多くの方が共感してくださると思います。
だからこそ、私たちは助けを求めていいのだと思いましょう。
その時、ハッと立ち止まらせてくれる代託者（代わりに代弁してくれる第三者）を指定しておいたり、代わりに物語ってくれるリビング・ウイルノートやカードを示す準備が必要なのだと思います。
くれぐれもご自分を大切にご自愛ください。共にご冥福をお祈りしています。
