普段から家族で話し合っていて良かった

遺族アンケート

83歳夫/看取った人・妻/奈良県/2022年回答

主治医から「もう口から食べられない。パーキンソン病薬は経鼻チューブで入れるが、栄養はどうするか」と相談され、本人は尊厳死を宣言しており、家族も延命につながる措置は望んでいないことを伝えました。主治医にも即「それなら、その方が自然な最期を迎えられます」と受け止めていただきました。その後は、酸素吸入と、静脈点滴栄養の状態のまま、3週間後に死に至りました。家族(息子2人も)ともども、最良の選択だったと信じています。普段から家族で話し合っていましたから、会員になっていて良かったと思います。私自身もそうしたいと願っています。

協会からのコメント

病気があってもなくても、自分の最期をどうしたいかを普段から家族で話す、いつでも気軽に話せる関係を心がけることが一番大切で、リビング・ウイルはそのきっかけです。

難病では生命を維持する方法の選択を迫られることが多くあります。その時々の決断は正解も不正解もありません。家族で話し合ったこと、本人の意思を尊重することを医療者と理解し合うことが答えなのだと思いましょう。貴重なエピソードをご紹介いただきありがとうございます。