尊厳死協会を知る機会が増えれば良いのに

遺族アンケート

89歳義叔母/看取った人・甥の妻/北海道/2022年回答

故人が高齢であることと、末期のがんだったため医師は尊厳死ということを受け入れやすかったと思います。故人が亡くなり、残された会員である叔父も状能があまり良くなかったので協会を退会させていただく手続きをとりましたが、先月1月10日に亡くなりました。その(私からみると)叔父の入院していた病院の医師はもともと余計な(患者に負担がかかる)治療はしない~という考えのお医者様でしたので、特に「尊厳死」ということを尊重してくださったと思います。入院時も実に丁寧にお話ししてくださいました。

そのような医師がいる病院と知らず入院しましたが、いわゆる「老人病院」と呼ばれる病院は栄養の点滴だけはしなくてはならない~など、ただ生かされる状態のところも多いので、生前に叔父・叔母の意思を聞いて知っていたのは良かったと思いました。

「尊厳死」という言葉は知っていても、協会があるということを私は知りませんでした。高齢でネット検索などもできない叔父叔母がどのように尊厳死協会に入ろうと、知り決断したのかわからないので感心しています。

病院などにポスターがあったり、医療雑誌などに載っているのですか? あちこちに通院していますが見たことはありませんが。

もっと多くの人が尊厳死協会を知る、場所や機会があると良いのに……と思います。

協会からのコメント

高齢でネット検索などもできない方が「尊厳死協会」にたどり着いたのは、最期は尊厳死が良いという強い意思があってのことと思います。お互いに負担をかけず尊厳を守られて逝きたいと、ご夫婦で相談を重ねられたのでしょう。「意思あるところに道は開ける」と申しますが、全くその通りですね。

まずは、市民ひとりひとりの「意思決定」こそが大事だと思います。尊厳死協会を知る機会が少ないとのこと、協会として広報活動にこれからも努力する必要があると改めて気づくことができました。貴重なご意見をありがとうございます。