一旦入院したら施設に戻れなくなって
遺族アンケート
92歳姉/看取った人・妹/神奈川県/2022年回答
姉は11年ほど埼玉県にある施設でお世話になり、昨年春、尿道結石で戸田市の病院に入院。治療は2か月で終わりましたが、その間だんだんと食べ物が口から入りづらくなり、点滴となりましたため施設には戻れなくなり、私の家から比較的近い老人病院に転院。担当医には尊厳死協会に入会しておりますことを話し、了解してくださっており、点滴も休み休み受けていたようで、おかげさまで苦痛なく静かに息を引き取ることができ、感謝しております。ありがとうございました。
協会からのコメント
施設から病院に転院する気力、労力はご家族にとっても大きな負担です。施設入所していても看取りができない施設(といっても入所時は看取りのことなど思いつかない方が多いものですが)は、入院し医療処置が必要になった場合に元の施設に戻れないこともあります。入所の時に看取りについての条件をよく確認しておきましょう。
ともあれ、幸運にも尊厳死に理解ある老人病院で、尊厳死協会に入会していることの意図を理解された対応を受けることができ、良かったですね。「食べられなくなり水を飲めなくなったら亡くなるのが生き物の自然」であり、それを苦痛なく全うされたのは、素晴らしいことだと思います。
ご冥福を心よりお祈りしております。