母の幸せな最期が、遺された者にとって先に進む力に

遺族アンケート

93歳母/看取った人・娘/秋田県/2022年回答

本人の希望は入会当時から、最後まで自宅で過ごしたいことと、通院できなくなったらリビング・ウイルの活動に参加されている医師に往診してもらいたいことでした。このことは介護サービスを受け始めた時点でケアマネジャーに伝えていたので、スムーズに在宅診療に移行することができました。最期の日々を過ごす本人の表情は穏やかで、希望通りにできて満足だったのだと思います。母を亡くしたことの喪失感はあります。最期の日々を思い出すと母の希望をかなえることができたことの安堵感や満足感は大きく、誇りに感じるので心残りや後悔はありません。母の死に向かっていく日々を共に過ごし、死は人間の自然な営みであり、尊厳あるべきだと実感しました。自分や大切な人の死について考え心積もりし準備することは、互いを思いやり、愛を伝えることだと思います。

尊厳死協会の活動のサポートとリードにより、どのように生きどのように死にたいかを考えながら満足して逝くことは本人にとって幸せなことです。そして残される者にとっても、その“幸せ”が先に進む勇気や力、希望となり、自身の死を恐れ過ぎることなく考えていくチャンスとなりました。

協会からのコメント

まさに「小さな灯台」の役割を代弁してくださっています。

「尊厳死協会の活動のサポートとリードにより、どのように生きどのように死にたいかを考えながら満足して逝くことは本人にとって幸せなことです。そして残される者にとっても、その“幸せ”が先に進む勇気や力、希望となり、自身の死を恐れ過ぎることなく考えていくチャンスとなりました」と。本当にありがたいお言葉をいただきました。

今後も、このお言葉通りの役割を果たせるように精進してまいります。どうぞ、ご一緒に「小さな灯台」を、見守り育てていただけますようによろしくお願いいたします。