医師はリビング・ウイルの日付を確認して了承

遺族アンケート

87歳夫/看取った人・妻/岡山県/2022年回答

医師から終末期と伝えられ、尊厳死協会に入会していることを伝えると、日付を見て了解して、人工呼吸はしませんと言われ、痛みと苦痛の除去をお願いした。それでも生きるための最善の努力をしてくれ、最後は穏やかに逝くことができたと感謝しています。まわりでは「延命治療はいりません」と言うから良いと言うけど、医師ははっきり本人の意志が確認できて良かったと思う。

協会からのコメント

リビング・ウイルは、意思を共有するための大切なツールだと思います。そのツールを上手に使われ、看取りに活かされた「看取りのエピソード」です。「医師から終末期だ」と知らされて、本人の意思としてのリビング・ウイルを医師に伝えられたことが、いかに大切なことかを多くの方に知っていただきたいと思います。おっしゃる通り、言葉だけでなく「カードがある。協会に入会している」という行動と態度の表明が、医師や医療者の意思確認の助けになるという事実も、もっと広く社会の通念になってほしいものです。会員の皆様と共に、これからも一歩一歩広げていきましょう。