自宅で好きな読書の日々
遺族アンケート
97歳夫/看取った人・妻/2022年回答
1月22日早朝、夫97歳にて永眠しました。
昨年春頃から30年来の内科医に月2回、訪問看護・ヘルパーさんには週1 回来ていただいておりました。家の中の移動は歩行器使用、入浴は週1、2回介助なしでゆっくり時間を見ながらの生活で、好きな読書の日々でした。
1月17日体調を崩し、夕方総合病院へ救急車でまいりましたが、結果腸炎とのこと。入院は筋力が衰えるので家に帰り、重湯などから、ゆっくり様子を見ながらの療養の日々でしたが、21日夕刻から幻覚が出るようになりました。
日中看護師さんから、病院か自宅のどちらで看取るかを問われました折、本人が希望しておりましたので、家で看取ることにしました。
とても穏やかな優しい目に遭遇できましたことに安堵しております。思わぬ早い旅立ちでございましたが感謝の毎日でございます。
協会からのコメント
自宅での看取りを希望しておられたにもかかわらず、救急搬送を経験しておられるのは、どうしてだったのか? 少し、疑問が残りますが、主治医の先生との関係性がよほど良かったのでしょうね。
病院での看取りには、限界があります。やはり住み慣れた自宅で好きなことをされ、好きな物や人に囲まれた中で自分の希望がかなっていれば「とても穏やかで優しい目に安堵」できる……このような「看取りのエピソード」が増えることを「小さな灯台」は願っています。ご冥福を心からお祈りしております。