リビング・ウイルのおかげで甥としての役割を果たせた

遺族アンケート

96歳おば/看取った人・甥/東京都/2022年回答

本人の意思を伝えるのが楽にできました。特に施設入所時などは必要です。また、入会していることで、普段から本人が「どうしてほしいか」を話すきっかけにもなっていました。在宅訪問医、施設嘱託医などの理解を促すのにも助かりました。

協会からのコメント

この投稿だけでは、お子さんがおられたかどうか不明ですが、ご本人が90歳を超えてくると、たとえご家族・夫婦が健在であっても、超高齢か、すでに他界していて自分の意思を託す人がいなくなるというのが人生100年時代の新たな課題です。

頼るべきは甥や姪、孫、若い世代の友人、NPO団体、専門家等になるでしょう。自分の意思を客観的に書いて、見せた上で、「この人なら実行してくれる」と信頼できる人を探し、代託者として指定しておく必要があることを、多くの人に気づいてほしいのです。

この方の場合、尊厳死協会に入会しておくことで、甥御さんは、関係する訪問医師や施設嘱託医師にも根拠を示して対話でき、役割を果たすことができています。

尊厳死協会に入会しておくことの意味がよくわかる「看取りのエピソード」です。ご冥福をお祈りしております。