「人生100年時代」にリビング・ウイルは必携!
遺族アンケート
92歳姉/看取った人・妹/神奈川県/2022年回答
5年前に逝去した夫と私が入会して数年後、東京に住むことになった姉にも協会のことを話し、本人の希望で入会しておりました。救急車で入院した病院、その後転院した病院、どの病院でも、カードを提示して担当医に説明し、よくわかっていただけました。その後の治療方針等、よく説明してくださり、医師、姉本人、家族の私との間の意志疎通に役立ちました。ありがとうございました。
協会からのコメント
同じ高齢になった妹さん(おそらく80代?)でも、「医師、姉本人、家族の私との間の意志疎通に役立ちました」と、自信をもって姉の希望を医療関係者に伝達できている様子がよく伝わる「看取りのエピソード」です。
急性期の病院から慢性期病院へ転院することは医療の現場では当たり前になっています。病院には種類があって、患者さんの病気の状態により役割分担しています。【情報BOX】「病院によって役割が違うの?開業医師と病院の医師は何が違うの?」
医療者は、急性期を脱した患者さんに対して「人生観を尊重した適切な人間的医療」を提供したいと願っています。しかしながら……IT社会の今日、「病気の診断と治療」はAI等を駆使した検査技術で瞬時に正確な対処がなされるようになりました。でも、その人の人生観やライフスタイルまで示してくれるわけではありません。
一刻を争う医療現場で人間的な配慮を求めるなら、私たち患者家族も、いつでも、どこでも自分の意思を客観的に示す何かを用意することが、今後ますます求められていくでしょう。「人生100年時代」に、とても示唆的なご投稿を本当にありがとうございました。くれぐれもご自愛ください。