音楽と薬が安らぎを与えてくれました。
遺族アンケート
放射線治療の効果が出ず、本人に癌の再発を告知した上で、緩和ケア病棟に移動し、痛みをとる療法に入ることを母も納得し受け入れてくれたが、その心の奥底を知ることは難しい。
麻薬療法が始まり、病棟スタッフの皆さんは母が駆け抜けた時代の音楽をかけて下さり、しもの世話、入浴介助などお世話を尽くしてくださいました。
薬の効果は持続せず、切れ間は苦痛が襲う。薬の追加は命を縮めたかもしれないが、安らぎを与えてくれました。最期の日は、看護師さんの計らいで、私と娘は側にいることが出来、顔つきも穏やかになった母の少しずつ炎の消えるような終末に立ち会うことが叶いました。
協会からのコメント
”リビング・ウイルを尊重し安らかに命を閉じること”の”ケア”の実際が良く伝わってきます。
薬物療法と音楽療法との相互効果が発揮されたことでしょう。
”安らかに命を閉じる”方法は多種多様。
ひとつとして同じ例はありません。だからこそ、会員の皆様のおひとり、おひとりの実際例が集まれば集まるほど、今後の日本の終末期医療が豊かになる力になります。