認知症ではあったが、たびたび本人に意思を確認

遺族アンケート

87歳夫/看取った人・妻/愛知県/2024年回答

夫は12月2日救急車にて病院へ。その時は意識もあり受け答えもできましたが、高齢でもあり、容態の急変もありうると考え、会員証を提示しました。会員証は常時保険証、診察券と一緒にしていました。

入院後、担当医師に改めて延命治療はしないでほしいことを伝え、「尊厳死の宣言書」「私の希望表明書(現行のもの)」のコピーを提出しました。

入院中、医師より面会や電話にて容態の説明や対処の確認をしていただけました。次第に衰弱し12月19日亡くなりました。

入院中は、胸椎骨折のため痛みがあったようですが、苦しむことはなく静かに眠るように旅立っていきました。それは本人にとっても家族にとっても幸せだったと思います。

長年、認知症ではありましたが、たびたび「無駄な治療はせず、痛みと苦しさのみ除いてほしいね」と話しかけ、本人もその都度納得しておりました。子ども二人にも私共が会員であることは話してありました。悩むことなく、慌てることなく、夫を見送ることができたのは尊厳死協会会員となり、心にいつも準備ができていたからだと思っております。ありがとうございました。

協会からのコメント

長年、認知症であったとのこと。リビング・ウイルを準備され、意思を尊重された医療とケアで、穏やかな最期を迎えられたと思います。

リビング・ウイルを考え準備してきたことが医療者にも通じ、納得できる最期につながった「看取りのエピソード」です。

ご冥福をお祈りいたします。