病院で勧められた静脈注射を拒否
遺族アンケート
91歳夫/看取った人・妻/神奈川県/2024年回答
80代からレビー小体型認知症になり、その上骨折(太もも)して寝たきりになり、本人の意思はほとんどありませんでした。
尊厳死協会には夫婦と子ども(2人)で話し合い入会しました。カードはいつも手元にあり、心のささえになっています。
主人がいろいろな病院に入退院を繰り返し、ある病院では静脈注射を勧められましたが固く断りました。相部屋では、静脈チューブを下げたおばあさんの姿を目の当たりにして、私は無理な延命治療は絶対しない「尊厳死協会」の会員で良かったと感謝しています。
主人は最後穏やかに眠るように旅立ちました。ありがとうございました。
そして人間は必ず死んでいくのだということを自分に言いきかせ、静かにあの世へいくことを冷静に考えております。今は優しかった主人に心から感謝しながら暮らしております。
協会からのコメント
静脈注射を断り、穏やかな最期を迎えられた「看取りのエピソード」です。
認知症になってもはっきりご本人の意思を伝えることができたのは、ご家族でリビング・ウイルを話し合い、理解されていたからこそです。ノーという勇気をもち続けることは、本当に大変なことですね。
「人間は必ず死んでいくのだと自分に言い聞かせ、静かにあの世へ行くことを冷静に考えております」というお言葉に「小さな灯台」も共感します。思い出を大切にして穏やかにお過ごしください。