苦痛も不安もなく終えられた命
遺族アンケート
72歳夫/看取った人・妻/神奈川県/2024年回答
夫の場合は、亡くなる直前までしゃべっており、苦痛もなく不安もなく命を終えることができました。最後まで夫のそばにいることができたので、お別れを受けとめることができます。人に尊厳死のことを話すと、このことはまだまだ一般的に知られていないと感じます。どうすれば広く知られるようになるでしょうか。協会として知恵を集めて会員増加をはかってほしいと思います。
協会からのコメント
“苦痛も不安もなく、愛する家族がそばにいる中で命を閉じること”
このような安らかで、逝く人もご家族も満足のいく看取りを、より多くの人々が迎えられるように「小さな灯台」は願っています。
そのためにも、会員の皆様がご自身の看取り体験を“開示”してくださることがとても大きな力になります。
なぜなら、個人情報保護が厳しくなっている昨今、個人的な体験に立ち入った事情を聞くことは困難になりました。ましてや誰もが語りたがらない“死”について、ご自分の事情をご自分の言葉で投稿してくださる(自己開示)ことが、どれほど貴重なことか、言い尽くせないほどです。
「事実は小説より奇なり」と申します。
会員の皆様が経験された「看取りのエピソード」は、数多く集まれば、集まるほど、これから続く「看取り初体験」の人々の参考になります。
大切な人をなくする経験は千差万別。ひとつとして同じ経験はないのです。
いつかは必ず来る「大切な人の看取りの哀しみ」は避けようのない人生の悲嘆経験です。だからこそ、皆様の“看取りのエピソード”は「喪失の痛みに堪えて、生き抜くための“心の筋トレ”」として、普段から備えておくためのお役に立てるはずです。
何事も備えあれば憂いなし。「このサイトを通して、会員の皆様の経験を繰り返しお読みいただき、自分事としてイメージしてみることで、“心の筋トレ”の機会としてご活用ください」と、私たちは、機会あるごとに呼びかけています。
私たち尊厳死協会の関係者も鋭意努力を重ねていきます。会員の皆様も、これまで以上のご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

