「本当に延命をしなくていいのか」と医師に念を押され……

遺族アンケート

85歳父/看取った人・娘/東京都/2024年回答

医師の立場からすると、存続する可能性のある命を、あらゆる治療法を用いて救いたいと考えるのは当然で、本当に延命治療をしなくてよいのか、念を押されました。父は勧められていた手術さえも断っていた人でしたので、本人の意志を尊重する上で文書は役に立ったと思います。手術や延命治療なしでも、病気とつきあいながら、85歳まで在宅で一人暮らしをして、長く苦しむことなく逝けたことは、本人の希望する最期に近いものになったと思っています。ありがとうございました。

協会からのコメント

治療法を知っているだけに「やればできるのに」と、あらゆる治療法を尽くして命を救いたい医師の苦悩は深いものがあります。それに対峙して意志を通すには、文書で示すほどの明確さが不可欠です。「手術や延命治療なしでも、病気とつきあいながら、85歳まで在宅で一人暮らしをして、長く苦しむことなく逝けた」実例は貴重です。誰にでもできること、誰にでもお勧めできることではありませんが、このような生き方姿勢もあるのだと、教えていただけた「看取りのエピソード」です。

ご冥福を心よりお祈りいたします。