若い人ほど必要な、死への備え

遺族アンケート

55歳夫/看取った人・妻/東京都/2025年回答

病気が再発した時にはすでに手遅れの状態でした。病院では延命治療を推奨しない旨の説明を受けました。私も主人も尊厳死協会入会していて、リビング・ウイル注)を作成していることを医師・看護師に伝えると、皆がホッとしていました。おかげで主人は、苦しむことなく、痛み止めや麻薬等の処置を受けることができ、痛みを最小限に抑えながら天寿を全うすることができたと思います。

尊厳死協会には残される家族のため、常日頃から死に備えて保険や相談に関する書類をまとめておくことや、プロバイダー等の契約内容をファイルに整理しておくことを、尊厳死協会の冊子に常時掲載してほしいと思います。

私は主人の突然の病気の再発、早すぎる死に直面し、幼い子を抱えてとても苦労しました。この経験を通して、死に対する備えは、むしろ若い人ほど必要だと実感しました。

協会からのコメント

55歳というご主人との早すぎるお別れ、そして幼いお子様を抱えての突然のご苦労は、いかばかりであったかと胸が締め付けられます。深い悲しみの中にあっても、ご夫婦で尊厳死協会に入会されていたからこそリビング・ウイルが医療現場の方々を安堵させ、ご主人の痛みを最小限に抑えることができた事実は、一つの救いとなったのではないでしょうか。「死に対する備えは若い人ほど必要」「契約関係の書類をまとめておく」というご提言は、多くの読者にとって非常に実践的で重要なメッセージであり、深く感謝申し上げます。

編集部注)
リビング・ウイルとは、元気なうちに自分が望む終末期医療の希望を書き記した生前の意思表示のことです。