家族でリビング・ウイルも含めた最期の話ができていました

遺族アンケート

97歳母/看取った人・息子/神奈川県

母がリビング・ウイルに入会するきっかけは私たち夫婦がつくったのです。心身ともに元気だった頃に意思を示してくれました。
また、私は姉、弟ともこのことを含め、ここ数年に最期のことは話をしていました。母が亡くなる一日前に施設の職員から連絡があり、救急搬送の有無の判断を求められた時、心の支えになりました。結果として本人が長く苦しまなくて良かったと思います。
この活動は、これからますます社会に必要になるのではと思います。人に強制することではないと思いますが、協会の活動が発展することを期待しています。

協会からのコメント

個人の意思表明等かなわなかった戦前戦後の生活体験をもつご家族の、しかも女性であるお母さまが、元気だった時にしっかり意思表明されたという事実に心からの敬意を捧げます。人生における最初で最後の「意思表明」であったかもしれません。それを達成されたご家族の誇らしいお気持ちが良く伝わってきます。

日頃からリビング・ウイルについて話せる環境を意識してつくられたこと。リビング・ウイルを示した97歳のお母さまとの穏やかな最期をご家族が経験することで、それぞれの方が自分の行く末に思いを馳せ、また家族としての絆を深めてくださるようになる。こういうご家族の力になれることこそ、尊厳死協会の誇りです。「小さな灯台」は「看取りのエピソード」として多くの皆さまにお知らせする役割を果たしたいと思います。ご多用のさなかにもかかわらず貴重な投稿をいただき本当にありがとうございました。

お母さまのご冥福とご家族の皆さまのご健康をいつもお祈りしております。