リビング・ウイルやACPへの意識の高まりを感じました
遺族アンケート
99歳母/看取った人・娘/東京都/2021年回答
2015年に入院した時も施設に入所する時も、必ず終末医療に関して希望を質問されました。そのことはこちらから言わなくても、まず聞かれるので、そのこと(リビング・ウイルやACP)に対する意識は以前に比べ高くなっているように感じました。ただ、いくら母の意思とはいえ一切の延命措置を断るのは、家族としてはつらい選択だと思いました。
協会からのコメント
たとえ100歳になっても、年齢に関係なく大切な人を亡くする哀しみは、何物にも代え難いこと。ご両親にいつまでも生きていてほしいと願うのは自然なことだと思います。
ただ、リビング・ウイルの代託者になるご家族が「命を断つ」役割だと受け止めると、つらい選択のとりこになってしまうのではないでしょうか?
「延命処置」が本人にとって苦痛を伴わず、意識を保って意思疎通できるものならば、リビング・ウイルの考え方は出てこなかったのかもしれません。意識のないような状態で不要な苦痛を受け続けるのはイヤだと考えた方が、リビング・ウイルを選択して、意思表明しているのだと思います。
死の間際での「最善を尽くす」というのは、不要な苦痛なく過ごせることではないでしょうか。延命拒否ではなく、快適の追求と考えてみてはどうでしょう。