「絶筆は完と書きたし冬銀河」(主人作)
遺族アンケート
94歳夫/看取った人・妻/北海道/2022年回答
入院の際、先生には尊厳死協会会員証をお見せしご理解いただきました。お世話になった病院の方々の対応、お心遣い、コロナ禍で会うことができなかったつらい日々、主人と私の心を温かく支えてくださいました(主人との交換日記、お惣菜の差し入れを受け入れていただき、院長先生のはからいで週2回のお電話をかけさせていただき、最後まで皆様によくしてもらいました)。最期まで幸せな人であったと“皆様へ感謝して”穏やかに旅立ちました。協会のお力を借りて主人は安らかに希望する人生最期を迎えられました。ありがとうございました。
主人自作句「絶筆は完と書きたし冬銀河」。伴侶との別れは悲しみの極み、でも生きていかなければ。これから主人の魂に守られ、多くの友人に支えてもらいながらがんばります。後日、主人の旅立ちノートを見つけ『幸せな人生だった』と記されていました。私も感謝をこめて一緒に生きてこられたことにお礼を「こちらこそ……」。
協会のこと、友人たちにもご案内説明しております。たくさんの方々に参加してもらい自分たちの最期を納得できるものにしてもらいたいです。人生の終わりは大切です。主人を送りましての実感です。 感謝
協会からのコメント
コロナ渦の影響を受けながらも、リビング・ウイルを理解し受け入れていただいた医療機関と巡りあえて、希望する最期を迎えられたことがよく伝わるエピソードです。ご夫婦が感謝の言葉を交わし合っていること、そして「人生の終わりは大切です」という言葉を重く大切に受け止めたいと思います。尊厳死が目指す本来の姿を教えていただけた「看取りのエピソード」です。感謝をこめてご冥福を共にお祈りいたします。