家で静かに永眠できたのは、最期のことを話していたから
遺族アンケート
91歳母/看取った人・娘/京都府/2022年回答
昨年3月にショートステイ中に足に怪我をして熱が下がらないので病院に入院いたしました。熱の原因は蜂窩織炎と言われ皮膚科で治療していただきました。
担当医からは老化のため心臓などいろいろな臓器の機能が衰えて、いつ亡くなってもおかしくない体の状態だと言われました。足の怪我が治癒したのですぐに家に帰ってもらおうと思っていたのですが、身体のリハビリをしてからの方がいいとアトバイスをいただき病院を転院いたしました。
何回か良くない状態の時、お電話をいただき15分の面会に行きました。私の2回目のコロナのワクチン接種が終わり、7月5日に退院できて母も喜んでいました。孫とお手玉をして遊んだりしていたのですがその夜に亡くなりました。いろいろな先生方にご協力いただき、最後は鼻からの酸素だけでした。
退院してすぐ亡くなったのですが、家で静かに永眠できたのは母がリビング・ウイルに入っていて、いろいろと最後の日のことを話していたからだと思います。
今までお世話になりましてありがとうございました。
協会からのコメント
リビング・ウイルを周囲の方に伝え、それを理解する環境があったからこその「看取りのエピソード」です。家で静かに永眠されたのもご家族の「見守る力」があってこそ、そしてお孫さんとの時間、お手玉をして遊んでおられるシーンが目に見えるようです。
素敵なエピソードを投稿していただきありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。