理解のある担当医で私たちは幸運でした
遺族アンケート
84歳母/看取った人・娘/鹿児島県/2022年回答
担当の医師が、終末期の医療について大変理解のある方でしたので、患者・家族の意向に沿って治療していただきました。コロナ禍にあっても尊厳を大事にしていただき、家族4名面会させてもらえました。意識がしっかりあるうちにと、ひとりひとり個別に数分病室(個室)に入り、手を握り合いながら話をし、最後の別れをさせていただけました。私たちはとても幸運で良い担当医に受けもってもらえたと思っております。結局、どういう医師に担当してもらえるかですかね。
協会からのコメント
コロナ禍で看取りが十分にできなかったとういう投稿が多かった2022年でしたが、看取りを大切に配慮してもらえた「看取りのエピソード」です。
「終末期の医療に理解のある医師に担当してもらえた」「コロナ禍にあっても尊厳を大事にしてくれた」「手を握り合いながら最期のお別れができた」……本当は、どこでも誰でも最期はこうして看取り看取られたいと願うものです。
言葉では「尊厳ある死を」と語っても、実際にはどうすることが「尊厳」を守ることなのか? がわからなくなってきている昨今、とても貴重な投稿です。医療者や医療施設、介護者や介護施設、そして一般市民の認識が少しずつ変化して、このエピソードが特別なものでなくなる世の中にしていきたいものです。
当協会では「ご遺族アンケート」をもとに、会員の皆様が実際に巡り合った理解ある医師に「リビング・ウイル受容協力医師」への登録をお願いする努力を続けています。心あるリビング・ウイル受容協力医師登録数の増加に、会員の皆様のお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。