自宅介護チームでリビング・ウイルを共有し、母が望んだ自然死へ。
遺族アンケート
母は、私達、長男夫婦と同居して暮らしていましたが、90才の頃。、要介護支援状態となり、98才で死去するまで自宅介護いたしました。
当初はリハビリセンターに週に1回通っていましたが、要介護状態となり、週に2回デイサービスを約6年間受けていました。令和元年の8月のある朝、デイサービスに出かけましたが、施設に到着後直ぐに意識が薄れる状態になったため、ケアマネジャーは看取りの準備段階に入ったと判断し、病院で看取るか、自宅で看取るか当方に質問してきたので、自宅で看取ると返事し、その後死去するまで(同年11月18日まで)自宅で介護することになりました。
結果的に、胃ろう処置など延命措置を受けることもなく、極めてスムーズにそれほど苦しむことなく亡くなることができました。テレビなどでも胃ろう処置など延命措置の問題もよく見ていたこともあり、自然な状態で亡くなることができて本当に良かったと思っています。
自宅介護は、ケアマネジャー、在宅訪問医、訪問看護師、訪問介護師の助けにより可能となったのですが、この方々にも、母が日本尊厳死協会の会員になっていることを知らせることにより、母が自然死を強く望んでいることを明確に示すことができました。有り難うございました。
協会からのコメント
今の日本での在宅介護、自宅で最期まで看取るという実際の姿が良く伝わってきます。在宅で介護するということが、家族の嫁や娘さんだけのワンオペ・介護ではないのです。必要な社会資源(ケアマネージャー・訪問医師・訪問看護師・ヘルパー・訪問薬剤師・訪問理学療法士・介護機器の調達やアドバイスをしてくれる福祉員の方々など)を利用して、お母様が年齢と共に身体が衰えていくのを家族で間近で見ることができる。在宅看取り、自然な尊厳死を叶えることが可能なことを、もっと多くの方々に知っていただきたいものです。
ケアマネージャーの機転で、在宅介護、自然死と、本人の望む最期を迎えられたこと、それらを見守った家族にとっても、やりがいがあり、達成感を感じられることだったと思います。是非、この体験を身近な方々に伝えてあげてください。尊厳死協会の各支部での語り合いの場・サロンもご利用ください。(今はコロナの感染対策警報のために中止になっていますが、再会の日程などはHPでご確認ください。)