95歳で大腿骨骨折。「痛みをとる」ことに焦点を合わせて。

遺族アンケート

故人の体調が悪化した時、入院のとき、家族として考え、判断する「よりどころ」となりました。ありがとうございました。もう少し年をとったら、私も入会したいと思います。
義母は、2018年11月1日転倒のため大腿骨骨折のため救急搬送され、95才でも痛みをとるため手術をすることになりました。担当医に尊厳死協会の会員カードをお見せし、それだけで、本人、家族の意思は十分伝わったようです。手術の説明の中には、高齢のため、術中に何が起こるかわからない危険についての話がありましたが、カードをお見せすると、「わかりました」とおっしゃいました。
95才での手術は、家族は大変悩みましたが、「痛みをとるため」という事に焦点を合わせて考えることができたのは、尊厳死協会様のおかげだと思います。
また、最後の入院先となった病院では、最初の入院相談の時に尊厳死協会カードをお見せしました。
2018年12月12日〜29日という短い間でしたが、カード提示のおかげか、共通の理解があったように思います。担当の先生からは、「なるだけ管をとってあげたい」と尿カテーテルをはずしてくださり、点滴も血管が細くもう針が入らない時にどうするか、話し合いを丁寧にして下さいました。食事がのどを通らない義母のために、かき氷を少しずつ作ってくださり、義母は、最後まで「おいしい!」とのみこみました。
本当にありがとうございました。
私自身も、尊厳死協会に入りたいと思っています。もう少しあとかもしれませんが、その時はどうぞよろしくお願いいたします。
御協会の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

協会からのコメント

必要な医療を最期まで尽くしながら、尊厳ある死(安らかに命を閉じる)配慮のある看取りの経験のまさにモデルケースです。92歳でも痛みを取るための手術をご家族の納得のいくようにしっかり説明し行う、なるだけ管をとってあげたいと尿カテーテルをはずす、食べられないならかき氷を作る、なんて素晴らしい医療施設なのでしょう。このような嬉しかった体験談を投稿していただくと、リビング・ウイル受容登録医師制度の普及啓発活動の一環として、協会の資料を同封して、登録のお願いの依頼状をお送りしています。この内容に承諾、同意いただいた医師および医療機関様のリストつくりに協会は日々努力しています。登録いただいたリストは協会ホームページにて常に掲載してまいります。会員の皆様とともに、尊厳死を尊重し、実際に素晴らしいケアを実践して下さる医療・介護・福祉施設及び関係職・機関のリストアップに是非ご協力ください。会員の皆様の投稿をお待ちしております。

備考
*95歳でも100歳からでも、骨折前に自立歩行していて、呼吸・循環機能に支障  がなければ、大腿骨骨折の手術はします。歩行できなくても座位ができることによって、肺炎になるリスクが」下がり、視野が広がることで本人の生活に対する意欲も上がるようです。いわゆる寝たきり老人になる予防であり、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)生活の質の改善に寄与できるからです。