尊厳死協会入会は母のプライド
遺族アンケート
91歳母/看取った人・娘/大阪府/2022年回答
一人暮らし、父が亡くなり尊厳死協会に入会。入会したことを子どもにも伝え、会員証をお財布に入れ持ち歩いていました。認知症、大腿骨骨折のため、一人暮らしが難しくなりグループホームに入所。その時も尊厳死協会に入っていることを施設の方に伝えていました。認知症が進み、食べることにも意欲がなくなり、胃ろうを勧められた時には本人の意志判断はできなくなっており、家族が決めることに。弱る母を見ているのはつらかったですが、口から食べることを選択。その後も入退院を繰り返しましたが、延命措置は受けず最期を迎えました。尊厳死協会に入っていることは母のプライドでした。ありがとうございました。
協会からのコメント
「弱る母を見ているのはつらかったですが、口から食べることを選択」し、尊厳死協会に入会しているお母様のプライドをご家族も守り続けた「看取りのエピソード」です。
どんな決断をしても、後悔したり、これで良かったと納得させたり、ご家族にはいろいろな思いが巡ると思います。それでも、「本人のプライドを守ってさしあげたこと」が何よりの親孝行だったと思います。心からご冥福をお祈りしております。