尊厳死協会を知らなかった医療ケア職に説明

【遺族アンケート】
(93歳父/看取った人・娘/沖縄県/2023年回答)

尊厳死協会の存在を知らなかった医師等をはじめ、施設の方々も説明することで十分な理解を示していただきました。また、家族も治療方針や手術を受ける際の判断の基準があり、迷うことなく本人のQOLを損なうことなく、最後を安らかに迎えることができたと思います。

本人も多少認知症の症状があったため、だんだんと本人の意志確認ができなくなっていく中で、リビング・ウイルへ入会していたことを支えに、家族も安心して対応ができました。ありがとうございました。

【協会からのコメント】

会員の皆様、そのご家族(またはご本人の意向を代弁してくれる代諾者)の方々、おひとりおひとりの実践が、リビング・ウイルの効果を高めていく力になることが、とてもよく伝わる「看取りのエピソード」です。ご冥福をお祈りするとともに、ご家族の健康と平安をお祈りしております。

編集部注)
代諾者(=医療代諾者)
代諾者は認知症が進んだり意識がなくなった時、自分の代わりに医療的処置や治療に関して代弁してくれる人のこと。
後見人制度は主に資産管理が役割、医療的判断はできないことになっています。日本ではまだ代諾者の法的担保はありません。