在宅では不安だったかもしれません

遺族アンケート

90歳母/看取った人・娘/北海道/2024年回答

68歳で亡くなった父の最期が、人工呼吸器をつけたつらいものだったので、母はその後すぐに尊厳死協会に入会しました。幸い大きな病気もせず90歳になった今年2月から徐々に食事の量が減り、食べなくなってそのまま看取りということになりました。栄養補給や水分点滴も、母の希望通り何もせず看取りましたが、痰の吸引だけはしてもらいました。

看護体制の整った施設なので、安心してできたことでした。在宅では不安だったかもしれません。家族に見守られ安らかに亡くなりました。尊厳死協会に入っていたので、私がぶれずに延命せずに看取ることができました。

協会からのコメント

「口から食べられなくなった時、どうするか?」をテーマに、尊厳死協会では、セミナーや書籍など、いろいろな情報提供をし続けています。

頭では「自然な見守りだけでよい」とわかっていても、いざとなると、いろいろな迷いと、何かしないではいられない思いになるご家族が多いことを「看取りのエピソード」でもお伝えしています。

「治療には限界があるが、ケアには限界はない」とよく言われるように、ご家族だからこそケアできることはいろいろあります。

在宅であれ、施設や病院であれ、その心情をよく理解してサポートしてくれる、医療介護従事者も増えてきています。どうぞ、より安心な「自然な看取り」が果たせるように、助けを求めてください。ぜひ【情報BOX】「大切な人(伴侶)」をどこで看取りたいですか?もご参考になさってください。

ご冥福をお祈りしつつ……。