安易な生命維持を望まなくなった世の中の風潮
遺族アンケート
89歳母/看取った人・娘/2024年回答
長く尊厳死協会に入っていたので、よく母から体調が悪くなった時に対応してほしいことを聞いていました。協会のおかげで、世の中の考え方も安易に生命維持しようとは思わなくなってきていると思います。母は早く安楽死させてほしいと最後の頃言っていたので、そういう選択も日本でできるようになってもよいのではと思いました。
協会からのコメント
安楽死と尊厳死を分けて考えてみましょう。
尊厳死協会では安楽死の考え方、尊厳死の考え方について、繰り返し資料の提供と説明努力を続けていますので、下記を参考になさってください。貴重なご意見をありがとうございました。
▶「安楽死」と「尊厳死」の違い
尊厳死は、人生の最終段階において延命措置を断り自然な死を迎えることです。これに対し、安楽死は、耐え難い苦痛を持つ人の要請により、医師など第三者が直接薬物を投与、あるいは医師が処方した致死薬を患者自身が体内に入れたことによる死を言います。どちらも「本人の意思による」という共通項はありますが、「命を積極的に断つ行為」の有無が決定的に違います。安楽死は日本では一般的に認められていませんし、協会も安楽死を支持していません(尊厳死協会HPより)。
弁護士の渥美雅子先生が「小さな灯台」に寄せられた投稿「安楽死は許されるのか?
~弁護士の立場から「命」を考える~」をぜひご参照ください。
https://songenshi-kyokai.or.jp/lighthouse/archives/2892