見守る私たちに手を振って、見事に旅立ちました
遺族アンケート
かかりつけのお医者さんにも家族にも普段から話していましたので、ガンの告知を受けてすぐ救急で入院していた病院を退院し、緩和ケアを選択しました。一切の検査、治療も断り、緩和ケアに入っても点滴も受けず固形物も口にせず、水と氷だけで3週間。逢いたい人に逢い、しっかりお別れをしました。意識は最期までしっかりとあって私たちの問いかけにもうなずき、見守る私たち(娘、孫)に手を振って、実に見事に旅立ちました。本当に本当に見事でした。お別れの手紙も、戒名も用意してあり、その通りに見送ることができたと思います。
胃ガンの告知から2か月、実に濃い時間を過ごすことができました。本当に感謝しております。お医者さんも母の話をしっかり聞き、全ての希望を受け入れてもらいました。
協会からのコメント
91歳の女性の見事な死生観と対処の事実を投稿していただき本当にありがとうございます。ご自分の意思の表明の仕方、ご家族の納得、医療者の協力を得られた最期の2か月は、まさにリビング・ウイルのめざす「充実の逝き方」の一例だと思います。最期の「いのち」の向き合い方の一つのモデルとしてご紹介できることを「小さな灯台」として誇りに思います。
心からの尊敬をこめてご冥福をお祈りしております。