自信をもって周囲に伝えられたのはこのシステムのおかげです

遺族アンケート

亡くなる5年前に大腸ガンを手術し、経過観察中でもありましたので、常にリビング・ウイルは本人と周囲の間にありました。食べ物が喉を通らなくなり、専門家の手を借りても回復は望めないとわかった時、本人があくまでも楽に旅立てるよう、周囲に自信をもって伝えることができたのはこのシステムのおかげさま、と感謝しております。

後はもう少し社会全般・医療との連携が充実し、最期を家で、が叶うとより嬉しいです。きっと在宅医療を選択した家族にこそ、救命救急か見守り看取るか迷う時にこそ、このシステムの真価が発揮されると思います。ありがとうございました!

協会からのコメント

ガンの告知そして手術。5年もの長い間ご本人とご家族で真摯にリビング・ウイルを話し合い、自信をもって周囲にその意思を伝えることができたのは「このシステムのおかげ」と明記をしてくださったのは、尊厳死協会にとって何よりの励みです。

リビング・ウイルを意思表明しても、まだまだ社会の認知、多職種の医療者の連携が浸透していない実情を指摘してくださっています。だからこそ、会員の皆さま、お一人おひとりが「不治かつ末期」に向き合われ、勇気と覚悟をもって在宅看取りを選択された事実は貴重です。その一つ一つの事実のおかげで、最期まで家で過ごせる支援は少しずつ増えています。

救命が必要な緊急時と、看取りが必要な見守りの時とが分けて考えられる医療関係者が増えていきますようにと願いながら、会員の皆さまと共に推進役を果たして参りましょう。