特定非営利活動法人キャンサーリボンズ副理事長様より、小さな灯台に寄せてメッセージをいただきました

「小さな灯台」を応援します

私たちは、誰もが「幸せに生きたい」「幸せに生ききりたい」と願っています。その願いを常に求めることもあれば、ある日突然目覚めることもあります。また、病気になった時にその思いを強くすることもあります。

現在、日本人の2人に1人は一生のうちに何らかのがんにかかるといわれています。がん医療の進歩は目覚ましく、がんに罹患しても、その後の人生をがんと共に生きる期間が長くなっています。一方、医療の進歩は目覚ましいとはいえ、初めて死を意識する人が多いことも明らかです。

がん罹患後の人生をよくキャンサージャーニー(Cancer Journey)と表現されます。ある意味それは死を意識した不安な人生を長く歩む旅といえるかもしれません。

ところで『旅は道連れ、世は情け』ということわざがあります。キャンサージャーニー(旅)はどうでしょうか。道連れになってくれる心強い医療の同行者はいるでしょうか、また世の中で情(愛情)深い伴走者はいるでしょうか。現状では必ずしもそうではありません。長いキャンサージャーニーに確かな道連れと情愛のある交流・支援が必要です。不安な旅にその2種の伴走者がいてこそ自分の人生の豊かなゴールにはじめて向き合うことができるのかもしれません。そして豊かなゴールの一番先にあるのが尊厳死ともいえます。

NPO法人キャンサーリボンズと一般財団法人一柳ウェルビーイングライフは、共同で、その伴走者のいる社会の実現に向けて一歩を踏み出しました。

「小さな灯台プロジェクト」では、一歩先に体験した方々のストーリーと結果に医療者(看護師)たちのコメントを添え、次の方の助けとなる情報を提供していらっしゃいます。この取り組みにこそ「幸せに生きたい、生ききる」ためのヒントがあります。
―「小さな灯台」を応援いたします―

特定非営利活動法人キャンサーリボンズhttps://www.ribbonz.jp/
副理事長
一般財団法人一柳ウェルビーイングライフhttps://iwbl.org/
共同代表
岡山 慶子