自分らしい最期を迎えるのに大事な尊厳死宣言でした

遺族アンケート

88歳夫/看取った人・妻/東京都/2021年回答

医師はリビング・ウイルのことは詳しくは知らない様子でしたが、本人の体調が悪くなった時のカンファレンス(家族も同席)の時点で宣言書を読まれて納得されました。同席した担当の看護師は知っていました。子どもたち(二人の娘)は両親がリビング・ウイルに入会していたことを知っていましたので同意しました。

リビング・ウイルの会報はその都度よく読ませていただいています。夫の体調が悪化した時、看護師から「胃ろう」にしますか? と問われましたが「しません」と答えることができて、あの時の家族の返答がその後の自然な治療へと結びついたのだと思われます。自分らしい最期を迎えるのに大事な尊厳死宣言だったと感じでいます。(妻)86歳

協会からのコメント

医療者と家族の同意を得られた結果、納得のいく看取りをすることができて、本当に良かったですね。「胃ろうにしますか?」と問われた時、夫の意思を尊重するために「しません」と答えられた、それこそが『覚悟の愛』だったことでしょう。会員の皆様の一人一人の勇気が、次の会員になる方の勇気へとつながっていきますように。このような「看取りのエピソード」をご紹介できることが「小さな灯台」の何よりの誇りです。ご投稿、ありがとうございました。