あけましておめでとうございます
新年、あけましておめでとうございます。
さて、年末年始はご家族が顔を合わせる機会も多く「死に方の希望」を伝える絶好の機会だったのではないでしょうか? とはいえ「年始早々死を話題にするのはちょっとなぁ……」と話しそびれた方も多いのでは?
そこで、尊厳死協会の会員の皆様は、自身のリビング・ウイルをご家族にどう伝えていらっしゃるのだろうかと関心をもち、そのようなエピソードを集めてみました。
そこから得た答えは実にシンプルなことでした。
「カードを見せて、会員になっていることを、繰り返し話しておく」ということです。
さらに「良しわかった!」と了解してくれる家族との関係が成立した時の安心感は、とても深いものなのだということもわかりました。
「死について話す」という哲学的な話題よりも「尊厳死協会に入会している」と言えば、シンプルでわかりやすく、明確な意思の強さも伝えられます。さらに「リビング・ウイルを書いているから」という言葉は「それって何?」という会話の引き出しになりえます。「尊厳死協会に入会しているからね」と繰り返せば「無意味な延命はされたくない」という意思が伝わるので、「死に方」といった直接的な物言いが苦手な多くの人にとって、実はとても便利なことなのだとわかった気がします。
2023年最初の「看取りのエピソード」は、尊厳死協会に入会したという「行動」が、なかなか話題にしにくい死に方の「対話」を可能にしている事例をご紹介しています。
今年も「小さな灯台」は2年目の飛躍を願って、皆様の穏やかな「尊厳ある最期」をサポートできるよう努力してまいりますので、ご協力のほどどうぞよろしく願い致します。
小さな灯台プロジェクト 理事 近藤和子