退院時には多職種の医療介護従事者が集まって在宅ケアプランを確認

遺族アンケート

87歳母/看取った人・娘/岡山県/2021年回答

読書好きの母は以前より“死”や“老い”についての書籍をよく読んでいました。貴会に入会させていただいたきっかけは存じませんが、リビング・ウイルを年次確認し、私にもコピーを渡してくれました。エンディングノートもあり、いざ入院・手術した後、回復は困難と判明した時も、母の意志を尊重したケアができたように思います。

最期は自宅で看取りましたが、退院時には本人をまじえて病院の医師・看護師・在宅訪問医師・ケアマネジャー・訪問看護師・ソーシャルワーカー・栄養士・訪問薬剤師などでミーティングを行ない、在宅でのケアプランを確認しました。介護は主に私(長女)がしていましたが、毎日、訪問看護に来ていただき心強く思いました。母は意識はしっかりしており、認知もほとんどありませんでしたが、リビング・ウイルの存在は大きかったと思いました。ありがとうございました。

協会からのコメント

なかなか体験してみないとわからないことですが『退院時には本人をまじえて病院の医師・看護師・在宅訪問医師・ケアマネジャー・訪問看護師・ソーシャルワーカー・栄養士・訪問薬剤師などでミーティングを行なった』……ここに注目! です。

リビング・ウイルが明確なお母様、その意思をしっかり代弁できる介護者の娘さん。それをサポートする各種専門職たち。こんな体制がとれるのが『地域包括ケアシステム』の成果なのです。

まだまだ一般の人々はこんなシステムがあることを知りません。こんな手厚いサポートを受けられることを知りません。病院から退院させて、家に帰るとどうなるか全く予想もつかず、わからないから、ただただ怖がられているという実情が多い中、貴重な『看取りのエピソード』です。

このような経験をされた会員の皆様、どうぞ、どんどん投稿をお願い致します。