リビング・ウイルを周囲に知らせておくことは大切
遺族アンケート
92歳母/看取った人・娘/静岡県/2021年回答
医師は尊厳死について賛成している様子ではなかったが、本人の意思を尊重するという点で同意してくれた感じだった。実際、酸素呼吸以外の延命措置は取らないでくれたので、本人にとっても良かったと思う。安心して間近で看取ることができた。私も自分の最期を考える際、会員になってリビング・ウイルを周囲に知らせておくことは大切だと思っている。
協会からのコメント
医師は、治す医学は学んでも「死を看取る」教育はされていないと良く指摘されます。患者の「死」にあたって、明瞭に意思表示を求める医師はまだまだ少ないのかもしれません。言葉で家族に寄り添い、態度で誠意を示す、ということができる医師も少なく、「延命」と「緩和」の範囲をはっきりと区切ることもできないのでしょう。医師も大病院も「尊厳ある看取り方」については、まだまだ発展途上なのが現実です。
医師は「尊厳死に賛成している様子ではなかったけれど、本人の意思は尊重してもらえた」のは、まさしくリビング・ウイルを伝えていたからこそですね。このような事実の積み上げが、なにより「尊厳ある看取り」の普及啓発につながるはずです。投稿していただきありがとうございます。これからもリビング・ウイルの普及啓発にお力添えください。どうぞよろしくお願い致します。