「AEDも希望しない」と記入しておくべきでした

遺族アンケート

87歳母/看取った人・娘/東京都/2021年回答

圧迫骨折のための入院でしたが、糖尿病からの合併症で亡くなりました。

整形外科の担当医に「私の希望表明書」を入院時に見せたところ、気持ちよく受け入れてくださいました。入院2週間後、突然の心停止で、一回だけ別の医師がAEDを使用したとのことでした。申し送りはされていたとのことでしたが「AEDの使用も希望しない」と記入しておくべきだったと思いました。
具合が悪くなった場合「救急車を呼ぶ」(※)ということイコール「助けてほしい」となってしまうのが現実らしく「救急車を呼んでも、痛みやつらさの緩和のみ希望」を主張できるようになってほしいと思いました。リビング・ウイルの会員になっていたので、母親の希望が通せたと実感しています。娘として悲しい気持ちより、ちゃんと送り出せたという、最後の親への仕事をさせてもらえました。ありがとうございました。

協会からのコメント

母親の希望を通す看取りができた、最期の親への仕事を果たせたという納得と安堵感がよく伝わってくる「看取りのエピソード」です。
家族であろうとなかろうと、「故人の遺志の尊重」が看取りであるという社会認識が広く育つといいですね。そのためには、故人の「個人としての意思」が明確である必要があります。ここにこうして生きられた方がいたという事実を「私の希望表明書」とともに「小さな灯台」に大切に記録しておきます。リビング・ウイル活動の方向性を示す大切な投稿をありがとうございました。共にご冥福をお祈りしています。

編集部注:

※救急医療や救急要請について日本では無料で拒絶されることなく受けられるものになっています。要請の必要性や実施される医療の内容など、医療者・消防隊員、所轄の官庁、自治体、一般市民の間でも共通認識がもてるように保健教育等でさまざまな啓発活動がされています。特に高齢者を介護するご家族は、どんな時にどのようにして救急車を呼ぶのか、医療介護ケア職者と家族でシミュレーションしておくのがお勧めです。

(参考)
政府広報オンライン もしものときの救急車の利用法 どんな場合にどう呼べばいいの?
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201609/1.html#firsrSection
全国受診救急ガイドQ助(総務省消防庁)
https://www.fdma.go.jp/relocation/neuter/topics/filedList9_6/kyukyu_app/kyukyu_app_web/index.html
日本赤十字社(救急法などの講習を実施しています)
https://www.jrc.or.jp/study/
この他消防庁などでも救命講習を行っています。