救急にもかかわらず家族の意思確認をしてくれたことに感謝

遺族アンケート

夫/看取った人・妻/愛知県/2022年回答

ほとんど急死でしたが最後の治療方針を聞かれた時に、リビング・ウイルをお話しした上で、これ以上の治療はお断りしました。病院に到着してすぐ死亡宣告を受けました。救急でしたが十分意志が伝わって安心しました。家族の意志確認をしてくださったことに感謝です。その後、病院から夫の遺体を送る車がきて、私たちが去るまで丁寧に対応してくださり救われました。

協会からのコメント

この投稿からだけでは、救急搬送されたのか、家族が病院に連れて行き救急部で対応されたのか定かではありませんが、問答無用に蘇生を主体とした医療ではなかったことは救いです。そして病気療養中であったのか、全くの突然死であったのかなどの状況もわかりかねますが、リビング・ウイルを持ってこれまで十分に話し合ってきたことが、こんな時こそ役立つとわかるエピソードです。

こういう事態は誰にでも起こり得ることです。
「ほとんど急死」「最後の治療方針を聞かれた」「救急でも家族の意思確認をしてくれた」……最近の救急対応は、地域差はあるけれど「看取り」を考えた対応をしてくれることを知りましょう。

家族が丁寧に扱われ、意思を尊重した対応を受けたと認識できた時、医療者は感謝されます。普通の生活の中ではなかなか出会うことのない体験ですが、日々病院の現場では、患者家族に寄り添い、心を尽くし看取ってくださる多くの医療者により私たちの人生が守られていることを忘れたくないものです。