「ここに帰りたかった」……大好きな自宅での最期
遺族アンケート
96歳義母/看取った人・嫁/奈良県/2022年回答
いろいろとありがとうございました。腸閉塞を繰り返し、その度に入院となり、担当医の先生が変わりました。母の体力も衰えていく中、以前から託されていたカードと自筆の意思を先生にお見せして、伝えました。先生は母と私たちの意思を確認した上で、選択肢を示されました。
私たちは母の望みをかなえたい、それが私たちの願いでもあり、自宅療養を選びました。多くの方の手を借り、自宅療養の準備が整い、退院3日目に亡くなりました。大好きな自宅で「ここに帰りたかった」と言って穏やかに最後を迎えられました。もっと、親孝行のまねごとをしたかったです。
協会からのコメント
「自宅療養の準備が整い、退院3日目に亡くなりました」とは、なんと見事な「看取りのエピソード」でしょう。短い投稿からも、熟慮の上の選択が繰り返されてきたことが容易に察せられます。そのご家族への愛に応えるかのように、3日目で亡くなられたことは偶然とは思えません。きっと、ご家族が精神的・肉体的疲労の限界を超えないようにとの大いなる配慮が働いたと思いましょう。「親孝行のまねごとをしたかった」とおっしゃっていますが、すでに、十分に親孝行を果たされましたよ。素晴らしい看取りでした。くれぐれもご自愛ください。