“母の意向”で、延命への迷いを断てました
遺族アンケート
81歳母/看取った人・息子/宮城県/2022年回答
生前母が大変お世話になりました。生前母からも意向を伝えられておりました。2019年12月緊急入院の際、その後退院、施設へ入所の際等さまざまな局面で各部担当者様へスムーズに母の意向を伝えることができました。昨年末、母の体調が悪化し入院を施設から相談をされたのですが、その際施設側へ母の意向をスムーズに伝えることができました。と同時に、自身を含め家族側としても、母の意向を明確に理解していたため、正直入院(延命治療)への迷いも少しはありましたが、このまま施設で最後までお世話になるという決断の一助となりました。結果、リモートではありますが、我々家族と接点が継続でき、メンタル面で母には少しでも安心してもらえましたし、自身としても母との接点をもつことができありがたかったです。
長々と失礼いたしました。とにもかくにも、協会様の存在があることにより、さまざまな局面で母の意向がはっきりしておりましたので、自身の決断をする際とても役に立ちました。母も感謝してくれていると信じております。誠にありがとうございました。
協会からのコメント
「死」に向かう時の本人の希望が明らかであること。そうしたことを家族に伝えておくこと。そのおかげで家族が医療者に本人の意向を伝えられ、最期を過ごす場所を選べ、葬儀の仕方も迷いなく執り行えること。このことがご遺族の悔いのない対応につながり、ひいてはご遺族が「この先の人生を送る上での糧となる」ということを「小さな灯台」はたくさんの様々な「看取りのエピソード」を紹介することで普及啓発の役割を果たしたいと思います。
人の死は、遺族に大きな影響を遺します。良きにつけ、悪しきにつけ、どのようなものでもその影響は遺族のその後の人生に色濃く影響を及ぼしていきます。だとしたら、遺された人々にとって「生きる糧」となるように準備をしておくことは、何よりの「次世代へのプレゼント」ではないでしょうか?
「命の連鎖」が次世代への豊かな命のバトンタッチとなるように「小さな灯台」はその「小さな役割」を果たしていきたいと願っています。確かな看取りへの自信をこれからの人生の大きな支えとされますように。心からのエールこめてお祈りしております。