会報が“意思決定”のよすがに
遺族アンケート
91歳母/看取った人・娘/愛媛県/2022年回答
うちではLiving Will(会報)を、数年分保管していましたが、大変役に立ちました。母は、飲み込みが全くできなくなりました。今後の方針を決めなくてはならなくなってからの4日間、バックナンバー全てに目を通しました。多面的でさまざまな生の声、情報が掲載されており、とても心強い、よすがとなりました。本当にありがとうございました。
ちなみに私は、経鼻栄養による延命をお願いしました。先生は、今のままというお考えもあったようですが。結局、母は経鼻栄養を開始してから2か月で旅立ちましたが、いろいろな点で良かったと自負しております。
協会からのコメント
ご家族の誰かに生命の危機がある時、治療法の選択を迫られる局面に立たされることが誰にでもあります。大切な決断をする時に、一度は読んだ会報を、目的を持って読み直すことでたくさんの情報を得られる。会報を何気なく読むよりも、必要な時に目的を持って見直すことができる。これが、まさしく『意思決定支援』だと思います。人は繰り返し、見たり聞いたりを重ねながら自分を納得させていくものですね。それがご自身の「内的基準」となって下す「決断」へとつながるプロセスが大事なのです。ご家族が選択を迫られた時に、尊厳死協会の広報活動が具体的な「寄り添い」の役割を果たせたことを多くの方に知っていただきたいと思います。