母が痛がることのないように、苦しいことがないように・・。

遺族アンケート

(会員証を持っていたので)S病院に入院した時も本人の意志を大切にしていただけたらと感じました。癌の転移で脳腫瘍があったため放射線治療する時にも本人とじっくり話し合って下さいました。
私が自宅で看取る決心をした時も、母が痛がることのないよう、苦しいことが無いように一番心をくだいて下さったと思います。私の自宅で過ごした8ヵ月間はそれに尽きたように思います。亡くなる前々日まで、自分の口から水分を少しですが摂り、ムースも食べることも出来ました。母には痛みがなかったようで、それがとても私の救いでした。もっとこの”リビング・ウイル”が広まることを願っています。

協会からのコメント

終末期の医療ケアだからこそ、受けるべき治療があること、その丁寧で親身な医師による説明が求められています。おそらく、脳転移への放射線治療をしたことで、娘さんの自宅で8カ月を過ごし、最後まで口から食べることができたのだと考えられます。受けるべき治療、受けたくない治療の判断は、医師による病状、治療、見通しの説明がどれくらい詳しく、患者さんとご家族を思いやっているかによるのではないでしょうか。そういう意味でとても良い、リビング・ウイル受容医師と巡り合われたのだとお察し致します。ほんとうに良かったですね。痛みのない安らかな命の閉じかたは患者様にも、それを看取るご家族にとっても切実な願いだということが良く伝わるケースです。