天寿を全うした両親の姿勢を見習いたい。
遺族アンケート
父を7年弱前、母を3か月弱前に天に見送りました。父母の様態が悪くなった時、担当医の方とお話して父母の意思を伝えられ、よかったと思いました。父母は、何年も寝たきりになっていた親戚の方の話を聞いて、「家族が大変だ。日本尊厳死協会に入会した」と、子供の私達に話してくれていました。それでも可能な限りの治療を受けて、天寿を全うしたと感じられる92歳と93歳の生涯で、家族として判断に迷う事なく、父母に感謝しております。両親には、元気な様子でいつまでも生きていてもらいたいですが、そうはいかない現実の中、私も両親の姿勢を見習っていきたいものと思っております。
協会からのコメント
ご両親ともに、リビング・ウイルの考えに則り、必要な治療を受けて天寿を全うされたのは、素晴らしいことです。『両親には元気でいつまでも生きてもらいたい』というのが子供たちの共通する思いのようですが、その愛が必要な覚悟を単に先延ばししているだけという情況が多いように思います。いつかはあること。”人間は死ぬ”ということだけが100%確実な真理であることを、いつも思い起こせる(メメントモリ)生き方姿勢が、今求められています。