手術も人工呼吸器も回避

遺族アンケート

78歳妻/看取った人・夫/北海道/2022年回答

突然激痛を訴えたので、救急車で病院に搬送、腰椎圧迫骨折と判明。「この歳になってもう手術はしたくない」との普段からの意向で、10月21日にリハビリ治療のため転院。片方を支えられ片方を手すりにつかまり、ようやく歩けるようになっていたが、11月13日夜、容体急変し、急激な血圧低下があり、人工呼吸器をつけるかとの意向確認があったが「本人は尊厳死協会に入っており、人工呼吸器の装着は望んでいない」ことを伝えた。14日8時26分死亡。担当医師から脳出血を発症した徴候が見られたが、CT検査で確認していないため、上記病名としたとの説明あり。家族にとって、尊厳死協会に加入しており、普段から本人の意向を把握していたので手術を避けられたこと、人工呼吸器を装着しなかったことなど、本人の意向にある程度沿うことができたと思っている。

協会からのコメント

「家族にとって、尊厳死協会に加入しており、普段から本人の意向を把握していた」ことが重大な決断をする時のよりどころとなった「看取りのエピソード」です。普段から自分の意向・希望を家族や周りの人に伝えておくことの大切さと、それが本人の希望を理解・承認し、実行する家族の心の支えになることがよくわかります。

ひとりひとりが様々に「意思表明」しておくことの大切さを「小さな灯台」は繰り返し紹介し続けていきますので、皆様の投稿をいつでもお待ちしています。