「どうもありがとう」と握手して旅立った夫
遺族アンケート
78歳夫/看取った人・妻/滋賀県/2022年回答
病院の担当医から肝臓の数値が悪いので救急車で入院することをすすめられましたが、夫婦ともどもリビング・ウイル等を提出し、自宅で介護することに決めました。その結果、主人は最後に「どうもありがとう」と握手してくれました。そして全く苦しむこともなく、ちょうど、在宅訪問医が定期健診に来ている時に寝たまま亡くなりました。これも夫婦ともどもリビング・ウイルに入会していたから実現したと、深く感謝しております。
協会からのコメント
訪問医師が見守る中で、夫に「どうもありがとう」と握手されて最期を迎えることができた「幸せな看取りのエピソード」です。
リビング・ウイルについて話し合えた夫婦愛の賜物ですね。強い覚悟をもって自宅で過ごされ、感謝を伝えて旅立っていかれた様子に、満ち足りた空気を感じます。看取った方のこれからの時間も、きっと豊かで心優しいものになっていくでしょう。
「死」を迎えることは怖くないということが、このエピソードをとおして、多くの人に伝わっていくことを願いたいと思います。ご冥福をお祈りいたします。