医師と死生観・尊厳死の価値観を共有
遺族アンケート
76歳母/看取った人・息子/東京都/2022年回答
生前、病院の緩和ケア医と死生観・尊厳死の価値観を共有していたようで、終末期はここでお世話になる予定でした。しかし、体調悪化のスピードが早く、時期・タイミングをみて自宅での訪問医療を対処療法的に選択しました。体力がもつようであれば病院の緩和ケア病棟に入棟し、尊厳死に理解のある医師の判断の下、処置をお願いする予定でしたが、結果的に家族としては最期を家族で看取れたことは良かったと思っています。緩和ケア医もこまめに連絡をくれ、適切にアドバイスをいただけたことに感謝しております。個人的意見ですが、自分の死は自分で決めることと自殺は全く別のものではないかと思います。その差は命を粗末にするかしないかだと思います。尊厳死協会の存在で、死の理解が深まることを願います。
協会からのコメント
日頃より死についてよく考え、それを伝えて貫かれた様子がよくわかります。
「個人的意見ですが、自分の死は自分で決めることと自殺は全く別のもの。その差は命を粗末にするかしないかだと思います」というご意見も貴重です。本当にそうですね。まだまだ死を話題にすることを避ける風潮は根強いものがありますが、「死を語ることはどう生きるかを考えること」として皆様それぞれが、親しい方とグループトークの機会をもっていただけますように。その時「小さな灯台」に寄せられた「看取りのエピソード」をどうぞご活用ください。ご冥福をお祈りしております。